カンフーの漢字は工夫ですか、功夫ですか

shutterstock_379034170ブルース・リー(李 小龍)とジャッキー・チェン(成 龍)のお陰で、中国のカンフーが世界中で有名になりました。日本語の「カンフー」は英語の「Kung fu]から由来していますが、語源のルーツは中国なので、もちろん漢字があります。
ここで皆さんにクイズをしたいと思います。
カンフーの漢字は「工夫」(gōng fū)ですか、「功夫」(gōng fū)ですか。

答えは「功夫」です。
間違ってもめげないでください。この2つの単語は中国人にとっても非常に混同しやすい「同音近義語」(発音が同じで、意味も近い単語)と呼ばれています。正しく使い分けをするためには違いをきちんと知っている必要があります。

1. 中国語の工夫と日本語の工夫の違い
 中国語の工夫は名詞として「時間」を指すことが多いです。「あることをするのに要する時間や精力」や「暇の時間」を意味します。
 例:他三天工夫就学会了游泳。 tā sān tiān gōng fū jiù xué huì lē yóu yǒng。
彼は3日[の時間]で水泳を会得した。
 方法不対,只是白费工夫。fāng fǎ bù duì,zhī shì bái fèi gōng fū。方法が間違っているので、ただ時間の無駄です。
 以后有工夫再来吧。yǐ hòu yǒu gōng fū zài lái ba。今後お暇の折にもう一度おいでください。
 我没工夫吃饭。wǒ méi gōng fū chī fàn。私はご飯を食べる時間がない。

それでは、日本語の工夫の意味を見ましょう。日本語の工夫はよい方法や手段をみつけようとして、考えをめぐらすこと(動詞)。また、その方法や手段(名詞)。「なんとか工夫しましょう」とよく言われますが、これを中国語で言うなら、「想想办法吧。xiǎng xiǎng bàn fǎ ba。」となります。

2.「功夫」の使い方
 「功夫」は「カンフー」のことですが、「腕前や技量、造詣、才能」という意味もあります。
例:他的画很見功夫。tā dē huà hěn jiàn gōng fū。彼の絵はとてもうまいです。
他古文功夫很深。 tā gǔ wén gōng fū hěn shēn。彼は古文の造詣がとても深い。

中国語の教材では上記のように厳密的に使い分けられていますが、実際に区別せずに使う場合もたくさんあります。例えば、「時間や精力」として使われるとき、「功夫」も使えます。まさに言葉は、時代とともに意味や使われ方も変化するものですね。そうはいっても、上記のような使い分けは傾向として変わりがありません。特に、カンフーは「工夫」ではなくて、「功夫」と書くのは定着しているので、間違わないように気を付けてくださいね。